2005.06.20
忘れていたもの
お誕生日会を2人でやろうと計画していた週末。
けれど、お父さんの具合もあるからそれどころじゃなくなった。
本当は前日くらいまでもやもやもやんと考えていたのだけれど、事情が事情だからしょうがない。お誕生日会はまた今度、ゆっくりやろう。
そう納得させて、彼氏くん家に行くことにした。
新築したときには、どこもこういう講習会をやるんだろうか?
ちょっと遅れて行ったら、ガスまわりの手入れの仕方をやっていた。その後は床のワックスがけのことについても。実演を交えた講習で、他にも10組程の家族が熱心に聞いている。先に受けていたお母さんの手元には、住まいのお手入れブックが。引渡しの時や3ヶ月後の定期点検のときにも担当が説明してくれるとのこと。アフターサービス万全だなあと感心する。
講習会が終わりみんなが帰る中、担当の方に駆け寄り宜しくお願いしますと頭を下げるお母さん。律儀というか、決して礼を忘れない人だなと思うが、彼氏くんは話し好きなだけだと言う。・・・確かに、生まれはどこ?まあ私の地元と一緒だわ!とか盛り上がっている。
帰りぎわにエレベーターに乗ったときも、一緒に乗った男の子をキッカケに、見知らぬおばさんとの話にしばし花が咲く様子が微笑ましい。こういうのは田舎の醍醐味だよなあ。
その足で、お父さんのお見舞いへ。
エレベーターに乗りながら、病院に入ったのは何年ぶりだろうとか、ここは割合クスリ臭くないなあとか考えていたら、彼氏くんがつつく。
何かあるのかな?と隣を振り向くも、男の子が背中におぶわれているだけ。まだ幼いようで、指をくわえている。別に何も変わった様子はない。
「気づかなかった?」
エレベーターから降りて聞かれる。
何が?と返すと、「ゆうたちゃんだよ、今の」と。
中越地震で奇跡的に助かった男の子。こんなところで会うとは奇遇だねえ。
ひとまず本人が病気で病院に来ているわけではなさそうなので良かったよ。
ただまあ、もう一度会ったとしてもわからんだろうなあ・・・。
人の顔を覚えるのはホント苦手だなと苦笑い。
お父さんの病状は、まだ肌は黄色いものの、だいぶ元気な様子。
ご飯もしっかり食べるしよく話もする。
来客があるからと言って胆汁を取るためのチューブをしっかり隠しておく余裕まである。
そんなお父さんの世話を事細かに焼くお母さんの様子に、理想の夫婦像の姿を見る。
まるで子どもの世話を焼いているようだなあとも見て取れたんだけど。
何もすることがないからと2人して折鶴を折ったらしく、壁には鶴がいくつも連なっていた。お母さんに教えられながら一生懸命鶴を折るお父さんを想像すると、ちょっと可笑しい。微笑ましい光景だなあと思うと同時に、羨ましくも思う。
そんな2人を支えている彼氏くんに萌え。
阿吽の呼吸ができている家族の一員になるのは、実は結構難しいことかもしれない。
親戚の人だろうか、入籍したんだってとお母さんが話した。
自分の娘のように思っている彼女の、何気ない話。
「あの子はおばあちゃんに倣って煮物でもなんでもできるから、良いお嫁さんになるよ」
ウチには、ちょっと痛かった。
夕飯時のお手伝いは盛り付けと茹でたイカを切るくらいしかできなくて、気を抜くと幅もまちまちだったりして、嫁として基礎もできてないなあと反省しきり。
あてつけでないだけに、無意識な部分で期待されているというのを感じてしまった。
前回、結納が終わってから初めて行ったというのに手ぶらで来てしまって、
これはいかんと思いつつ、今回は新茶を持って行くことにした。
いつも美味しいお茶をもらっているから、しっかり試飲して美味しいと思ったお茶。
そんなに高くて高級なものではないけれど。
お母さんはちょっと困った様子で、お金使わせちゃったねと何度かウチにつぶやいた。
何かを持ってくるということがほとんどなかったからなあ・・・。
逆にひどく気を遣わせてしまったんだろうか。それとも慣用句みたいなもんなんだろうか。多少混乱したけど、いいさ。慣れないことは慣れるまでしてやるさ。
落ち込んでる場合じゃない。
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