2005.06.10

なんでもないことが幸せだと思う

昨日の続き。

家に着くと、お父さんの車があった。
どうやら先に戻っていたようだ。でも電話はなかったし・・・
動転しそうになる気持ちを抑えながら、ただいまーとお邪魔する。

真っ先に居間に向かったら、何てこともなくいつもどおりなお父さんとお母さんの姿が。
挨拶や会話もしっかりしている。ひとまず良かったと、気が抜けた。

「電話くらいするもんだて~」なんて逆に言われる。それもそうだ。
ひたすら電話が来るのを待ち続けていただけで、掛けるという考えがなかった。少なくともウチは。いくら式場で打ち合わせがあったとはいえ・・・それだけ緊張していたのかもしれない。

検査の結果は、胆石なんじゃないかとのこと。そしてしばらくの入院確定。
今って絵つきでカルテを出してくれるのか?診断書は詳細にいろいろな事が書いてあった。
その中に気になる言葉。石なのか腫瘍なのかは更なる検査が必要との事。
まずは体内に回った胆汁を取り除いて、それから精密検査に入るらしい。

地震もあったし、家のこともあったし、引越しもあったしで、
心労が重なったんだろうという結論に。だからゆっくり休むいい機会だ。

男は寡黙であるべきだというのが信条なのか、そういう教育をされてきたのか、普段は無口なお父さん。体調が悪い時も、どこかが病む時も、まったく口に出さないらしい。一度胃潰瘍を患ってからは自分でぷらっと病院に行くようになったという。
そんなお父さんの性格を知っているから、お母さんも彼氏くんも、口裏を合わせてうるさく言わないようにしている。でも心配なのは変わらない。

「あれだな、体の調子が悪いときはそう言わんばならんな」

なんてことを、お父さんの口から聞いた。
周りにはお母さんも彼氏くんもいないわずかな間に。

「そ~いがよー。みんな心配してるんだからね」

ウチもわかりきっている事をつぶやいた。

お父さんの具合も良いので、彼氏くんの運転でお母さんと3人で夕飯の買い出しに。
今までお客さんでしかなかったけれど、結納を終えて迎えた今日この日。以前、手伝ってくれるのは嬉しいけどよそ行きの服が汚れるから・・・という話を彼氏くん経由で聞いてから、今度はしっかりとお手伝いをしようと、エプロンを準備していたのだけれど。しっかり置いてきてしまったこの間抜けさ。
かといって諦めるわけには行かないと、買出し先の大きなスーパーで、お母さんの目を盗みつつ、エプロンを購入。(「りょうりいよく」+10「にいづまど」+1)熟練度はまだまだ足りない。

ひととおり買うもの買って荷物を積んで出ようとしたところ、カートを押す彼氏くんの後を歩いていたら、何かが落ちた。お父さんが入院する時に使うための湯のみだった。
新聞紙で巻いてある上に出入口のマットのところにぽてっと落ちたので、触った感じ壊れてはいなそうだったんだけど。家に帰ってあけてみたら、見事に割れていた。

夕ご飯は、鯛めしと蜆のお味噌汁と赤カレイの煮付け、そしてポテトサラダとごま豆腐。ウチは教えてもらう事に徹した。貝の砂だしからウロコ取り、鯛めしの炊き方。
料理は好きでもじゃがいもの大きさがバラバラになるような大雑把過ぎる嫁に、お母さんは少しだけ呆れていたみたいだけど、笑いながら教えてくれる。それも楽しみのひとつらしかった。

あとはお味噌汁だけだしちょっと早いから休んでていいよ、というお母さんの言葉に甘える事にして、ようやく彼氏くんの部屋でのんびりする。
睡眠不足の上に風邪気味だったのもあり、買い物から帰ってきてすぐの立ち仕事がこたえたのか、ひどく足腰が痛かった。弱ってるなあ。

部屋では大きい子どもが畳の上を占領していた。
男はいいよなー。仕事ない日はこうやって寝そべってご飯が出てくるの待ってりゃいいだけだもんなー。とか思いながら、隣にごろんと寝そべる。

腕枕の手に自分の指を絡めて、そこでやっと一息。
やっぱり隣にいるのが一番落ち着くね。

20:45