2004.12.14
血は繋がってるけど縁は切れたんだから。[53日目]
先日、うちの両親と彼氏の両親が会う事になり、うちら2人も同席し、
6人で実家の狭い部屋にて顔合わせ。
地震でのびてしまったけれど、雪も降らない、天気の良い日で本当に良かった。
ウチはその前日の土曜日に帰り、
母親と話をする中で言われたのが上の言葉。
顔合わせの日はウチが父親に電話して、空いている日を言ってもらい、
それを母親に伝えて休みを調節してもらうような段取り。
だからなんの疑いもなくその日を迎えたわけだけれど、
母親はどうにも悶々としていたようだ。本当に来るとは思えない、と。
母は父の事を「お父さん」とは呼ばない。
いつ頃から苗字+さん付けで呼ぶようになったのか覚えていないけれど、
それでも自分にしてみれば父親以外の誰でもない。
もうひとりのお父さんを知りたいとメールを打ったときも、
向こうではおじさん、と言う感じ。父親はひとりだけと言われた。
お父さんは離れていてもお父さんなんだな、そう思っていた。
けれど、「父親ではあるけれど家族ではない」というのが現実。
悲しさを通り越して、存在そのものが薄くなった感じ。
人が死ぬ時に似ているかもしれない。
仲のいいところしか見てこなかったから、やっと気づいたことだ。
そういう点に於いて母親はよく頑張ってきたものだと思う。
母子家庭になっても父親の事を良く言う家庭は、
子どもが父親を尊敬する傾向にあるというのをどこかで見たことがある。
おまえももう大人なんだからわかるよね、と言われ、
離婚の経緯や相手の性格、自分のやってきたことを洗いざらい話してくれた。
話が落ち着いたときにはすでに深夜1時。
複雑な気分で当日を迎える事となる。
約束の時間の30分前。1台の車が家の前に停まる。
普段着と言えば普段着・・・なんだろうか。
ワイシャツに、ちょっと色褪せてしおれた感じのスーツ。
とっても「らしい」格好をして現れたその人を見るのは何年ぶりだろう。
白髪の数が更に増えていて、どっちかと言うと銀髪だ。お父さんに間違いなかった。
先に上がっていくつか話をする。
彼氏と両親が来る前に聞いておきたかったことがあったから。
「結婚式、来れる?」
我ながら他人相手の聞き方だと思いながらも、言葉を紡ぐ。
泣きそうになるときは単語しか話せなくなるけど、ここで泣くわけにはいかない。
答えを待たされたら拷問だっただろうけど、そこはさすがに父親だ。
「いや、行けない」とあっさりした即答が。
個人としてつきあう事はできても、家族としては無理だからと。
前日に仕方がないという答えを持っていたおかげですぐに納得できた。
俺にはその資格はないからなんて謙遜する人じゃない。
無理なものは無理だときっぱりと言う人なんだ。
ウチはこの人のこういうところが好きなんだ。
彼氏の両親が来て話をしている間もみんなで笑ったり話し込んだり、
パソコンは老人こそ使わなきゃ!と声高に言いつつも、
携帯はらくらくホン。しかもメールができなかったりするお茶目さ。
母親が、この場で言うべき事ではなかった事を多少言ったなと思ったけれど、本人としてはあの場でどうしても言っておきたかったんだろうな。言わずにしこりを残すよりいいだろ、きっと。
この日の意気込みはテーブルに所狭しと並べられたケーキやりんごやお菓子に現れているあたり、本当に嬉しかったんだと思う。
話題は専ら地震のことばかりだったけれど、互いの無事を喜び合って。普段は喋らない彼氏のお父さんが饒舌に仕事の話をしているのを見たら微笑ましくて。仕事がらみでお互いの土地には行く事があるということで、うちのお父もまあよく喋る喋る。最後には彼氏と握手までしてくれて。
それを見たらもう随分吹っ切れた。
チャペルウェディングに特別思い入れがあったわけでもなかったんだけど、
お父さんと歩けないのは残念だなーとか、
お母さんと歩くのもアリかもしれないけどなんだかなーとか、
そんなことをもけもけ考えつつ、両親顔合わせはつつがなく済んだ。
父親は浮気をできない人だったから、こういう結果になった。
そこはとても彼氏と似ていて、ウチは母親に姿を重ねてしまいそうになる。
けれど、ウチは母親より聞き分けの良い女じゃない。
良いんだ。
ウチは両親の分まで幸せになってやるんだから。
17:17 | COMMENT (3) | TRACKBACK (0)
TB & COMMENT
うちは逆パターン(再婚)なんだけれど
子供はなんとなくそれを感じている。
いつか大人としてこどもに真実を話す時がくるのだろうか・・・
そんなことを考えながら読ませてもらいました。
幸せになってください。
いえ、きっと幸せになりますよ。
おめでとうございます。いよいよなんですねー。
FROM あんまま(別) : December 14, 2004 06:13 PM
お疲れ様~。
順調で何より。
FROM Random : December 15, 2004 09:07 AM
>あんままさん
雪が降るってんで、その前に顔合わせをすることになりましてー
12月も半ばなのに、未だに降らないのが怖いくらいです。
でも降らないにこしたことはないですよね。旬の味覚に影響が出るけど…
親の事情を理解する日が、いつか必ず来ますね。
ウチはわかってたつもりでしたが、ついこの間、やっと理解できました。
子どもにはどうすることもできないことも。
「親の我侭」だけで片付けられないことも。
今度は自分が親になる番だと、自覚が出てくるとわかる事なのかな。
今すぐにでも挙式したいくらいなんですが、やっと第一歩です。
仲良くやっていきますわー(*´∀`*)
>R
第一関門突破って感じ。
これからが長くてあっという間なんだろうな~
FROM ひ@用務員 : December 15, 2004 08:09 PM