2004.07.23
ぐるぐる回る曲
詩は好きだけれどただ好きなだけだったなあと思う今日この頃。
北原白秋の詩集をもっと深く読んでおけばよかった。
谷川俊太郎のあの精神世界は好きだけど、印象に残っているだけで、
あまり言葉として覚えてないんだよなあ。
頭の中でグルグルまわって、たまに鳥肌さえ立つ合唱曲。
作詞は北原白秋、作曲は木下牧子。
機会があればまた歌いたいものだ。
邪宗門秘曲
われは思ふ、末世の邪宗、切支丹でうすの魔法。
黒船の加比丹を、紅毛の不可思議国を、
色赤きびいどろを、匂鋭きあんじやべいいる、
南蛮の桟留縞を、はた、阿刺吉、珍たの酒を。
目見青きドミニカびとは陀羅尼誦し夢にも語る、
禁制の宗門神を、あるはまた、血に染むく聖磔、
芥子粒を林檎のごとく見すといふ、けれんの器、
波羅葦僧の空をも覗く伸び縮む奇なる眼鏡を。
屋はまた石もて造り、大理石の白き血潮は、
ぎやまんの壷に盛られて夜となれば火点るといふ。
かの美しき越歴機の夢は天鵝絨の薫にまじり、
珍らなる月の世界の鳥獣映像すと聞けり。
あるは聞く、化粧の料は毒草の花よりしぼり、
腐れたる石の油に画くてふ麻利耶の像よ、
はた、螺甸、波爾杜瓦爾らの横つづり音なる仮名は
美くしき、さいへ悲しき歓楽の音にかも満つる。
いざさらばわれらに賜へ、幻惑の伴天連尊者、
百年を刹那に縮め、血の磔背にし死すとも
惜しからじ、願ふは極秘、かの奇しき紅の夢、
善主麿、今日を祈に身も霊も薫りこがるる。
廃退的というか耽美的というか官能的というかサイケデリックというか
その意味に触れようとするたびぞくぞくくるものがあってすごい。
詩を読むと音が聞こえるのだけど、この音も壮大。さすが木下牧子。
つか、うちの部は木下牧子さん好きだったからなあ~
また歌いたいもんだのう・・・
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